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今回は主にリホ−ムの価格についてです。
以下の価格表はあるパンフレットから複写したものです。
私もプロですが 結構安いと思います。只問題はこれらの作業が単独でなされるわけでわ
ないのでいきなりこの価格で単純に足してはいけないということがあります。例え
ば足場を組まないで高い壁を塗装する事は出来ません。クロス貼りも古いものを剥が
さなければできません。
クロスの張り替え時期は3年以上から6年くらいでしょう。物はビニ−ル、布などで
上、中、一般量産品の3ランクがあります。上は価格があってないようなもので絨毯の様
な物、大理石やペンキが塗ってある物など様々です。中は普通1300から2000円くら
いの物を指しますが、一般的にはビニ−ルですが花柄とか模様が凝っています。一
般量産品もビニ−ルです。これは柄物は多くはありません。しかしかなりのところで
使用されている物です。この手の物はほとんど防炎加工になっています。布のもの
はありません。3階以上の集合住宅は防炎加工が義務づけられています。
建築業界の価格破壊とは
一般的に価格破壊が起きていますが、建築業界でも同様なことがおこっています。
只このことはよいことばかりではありません。確かに建築費用が安くあがることにこした
ことはありません。
内容的にもしっかりしていなければならないことですがこれはそんなにうまくはいきませ
ん。まず仕事を継続することによって培われてきた様々な技術がある意味では断絶が
始まってきたということです。大手中小を問わず作業を実施している人達の多くは、
中小あるいは個人の建設職人、作業員がほとんどです。この不況のため仕事を失った
建設会社は容赦なくこの人達を整理したのです。そしてその上安くたたいて取ってき
た仕事を 10年も前の価格で押しつけ始めたのです。確かに価格は安くなってきましたが、もう熟練
の職人の手によって行われている時期は終わろうとしています。つまり継続していく
ことが不可能になってきているのです。宮大工のような特殊なものはある意味ではホ
ソボソと受け継がれていくのでしょうが、在来工法の建設大工、鳶、佐官、等は継ぎ
手も殆どありません。このことは将来日本の建築には重大なつけが回ってくるという
ことです。いわゆる産業の空洞化もここでも起こっているのです。今後育成するのは
もう国家か大企業しかないのですから 当然高くつきます。今後海外から入ってくる
企業とは今でさえ負けているのにさらに立ち向かうのも出来ないようになるはずで
す。いつまでも保護主義ではつとまらないのですから。結局自らの墓穴を掘っている
のでしょうね。これからは建築費用は一時期安くなっても必ず高い物になり 必ずし
も良質を期待できるとは限りません。
96/1/29
建設業界の体質(特に大手ゼネコン)
日本の建設業界が因習を多く持っていることは知られていることだけれども、その実体はタカリである。大手ゼネコン(総合建築会社をこう呼ぶ)が台頭してきたのは戦後復興期からで 彼らの歴史はもちろんあの忌まわしい外国労働者(強制連行の)殺しを敢行させた昭和の初期の国策と無縁であるわけではない。当然であるがやくざ家業から始まったものがのし上がっていったのも多い。今でこそ何々組の看板を止めて建設の看板に塗り替えているが実体は今でも変わらぬタカリである。盆暮れの賄に始まって工事受注の工作から工事最中の業者選定、果ては賄は本工事とは無関係の監督所長の自宅の改修、新築での無料奉仕である。この不況風邪が幸いしてか 目立った金品の要求は減ってきているが、代わりに今度は極端な低価格の押しつけである。代わりの業者は山ほどあるという脅しである。脅しならまだしも次々と業者を切っていく。新規の業者からはそれとなく懐を要求するのは変わっていない。こんな日常からどうして職人育成の風習など産まれるだろうか。談合にたいしてやっとメスが入ったけれどもこれがそれほどまでの期待はもてない。確かに業務停止をされたところは売り上げを落としている。もっとも不況であまり大型物件が建たない性でもある。しかし知ってる限り大手ゼネコンの殆どが停止されないことこそがおかしいのである。自由競争の市場なのだから。もっとも脅しも、賄も自由な競争だから彼らは少々やりすぎを諌められたにすぎないのだが。政界に必ず建築関係者が顔を突っ込むのは決まって公共事業の受注への有利な取りはからいのためでしかない。公共事業の受注は民間に比較して金額が張るし 安定している。競って彼らは選挙に走る。当然当選後はこのゼネコンに有利に働く。ギイブ アンド テイクであるのだ。政治の刷新など宣うのは建て前にすぎない。未だに海外の建設会社を敬遠しているが、入ってくれば少しは事態は変わるかもしれない。建築費が高いのもこの余計な袖の下があったり政治献金の名のもとに行われるセイジカツドウに金がかかっていたからなのだ。不況で少々きれいになったが、また景気がよくなれば、この薄汚いものたちが這い出してくるだろう。
1996/1/30
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